忘れられてもいい

私はひとり。

彼はすでに同じ地球に住むだけの他人。

 

なんだかさ、足は引っ張りたくないのにな。

心のなかで黒いもやが渦巻く。

 

私よりいい人見つけるのかな、

きっと見つかるよ良かったね、

寂しいけど。

私のこと、いいひとだったなって

思い出してくれるかな、

いや、忘れるだろうに。

別れたこと後悔するかな、

いや、むしろ しないのに。

とかそんなことまで考えてしまう私がいや。

だから本当に考えたくない。

 

そういった考えの裏に

忘れられるのがこわい、

忘れられたら

私は存在してた意味がないみたいで悲しい、

とかそんな恐れがあるのだとわかった。

未だにすがりついている自分がいた。

 

 

優しくしてくれた

時間を共に過ごしてくれた

大切にしてくれたから

私は私の価値を感じていたのかもしれない。

意外にも依存してたみたい。

 

 

他人が価値を決めるものじゃない

自分の存在価値って。

私はこのままで、あるがままで価値がある。

みんなみんな価値がある。

神様のこどもだから。

 

 

だから忘れられても許そうね。

 

 

私のこと忘れないで欲しい

っていう気持ちはあるけど

すごい相手にとって重い事、

苦しみとなることもある。

そんなこと、本当はさせたくないよね。

 

いずれ忘れられちゃうこと、知ってる。

そして私も忘れてしまうかもしれない。

名前も顔も声もなにもかも、

痛みも、不安も、忘れて

日々、忙しく生きる。

痛みとかって一緒にまるめて忘れちゃったほうがいい。

 

忘れられても大丈夫だよ。

私も忘れるかもしれないから。

 

私の価値は変わらない。

あなたの価値も変わらない。

 

それだけの関係だったってだけ。

人生の道で出会っただけの人。

 

別々の道を歩きはじめるうちに

最初はまだみえてたけど、

森とか川とか色々景色が変わってきて

いずれみえなくなってしまうものだから。

 

忘れられないっていうのは

夢、幻想、そんな現実にないものを

ずっと、みているってこと。

今ある目の前の景色をみてないってこと。

もったいないこと。

 

大きく手を振ってさようならを言ったら、

前を見よう。

私にはたくさんの景色が見えるから。

あなたにもたくさんの景色がみえているでしょう。

忘れるってこういうことじゃないかな。

みえる景色が変わるだけだよ。

あなたはあなたのままで素晴らしい。